お守りを首からぶら下げている子

今から20年も30年も昔、子供だった私の周りには色々な友達がいました。
今のようにお洒落でもありませんでしたし、特別裕福な家庭のお子さんも恐らくいなかったと思います。
だからでしょうか、皆仲が悪くはなく毎日スムーズに進んでいたような気がします。
学校もそんなに嫌ではありませんでした。
そして今時々思い出すのは、首からお守りをぶら下げている子が多くいたこと。
それはお世辞にもお洒落な物とは言えなかったのですが、親の言葉を信じてか、そんな子供の姿がたくさんありました。
古ぼけた紐の先にそれらしきものが見え、でもどうしてか分かりませんが、それについて質問することはありませんでした。
何だか、訊いてはいけないような気がしたのです。
そう言えば、中学生ぐらいになってお洒落に興味が出てくる年齢になっても、首から光るものを下げているような子は誰もいませんでした。
もちろん、それは校則違反ですから当たり前と言えば当たり前なのですが、今になってみればそれも不思議なようにも思えるのです。
本当に純朴で優しい真面目な子供が多い土地だったのでしょう。
あの頃が、無性に懐かしく思うこともあります。
皆良いお母さんお父さんになっていることでしょう。
私たちが、お父さんお母さんから大切に思われ守られてきたように、自分の子供も大切に育てていることと思います。
お守りを首からぶら下げて学校に行かせているお宅もあるのでしょうか。
何となく、今の時代の子供は嫌がるような気もしますが。
ちょっと訊いてみたいような、やっぱり訊いてはいけないような、そんな気持ちがしています。

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